中学生・高校生は子供といえど、半分大人みたいなもの。もちろん、大人としてのエチケットにも気をつけていきたいと感じ始めるのは当然です。
とくに、暑い夏の季節は汗が気になりますよね。ベトベトしてて自分自身も不快だし、汗臭かったらクラスメイトにも嫌われてしまう!
そこで今回は、恋愛関係・友情関係にもヒビが入りかねない「汗」の存在にスポットを当て、学生生活に効果的な汗・ワキ汗対策をまとめてみたのでご覧ください。
夏の季節はじっとしていても汗をかいてしまうものですが、学生生活のなかでとくに汗のかきやすいシーンといえば
なのではないでしょうか。こうやって一覧にしてみると、制服を着ている間は常に汗のリスクがついてまわることになります。
通学といっても、自転車通学やバス通学・電車通学、なかには自宅が近くて徒歩で通ってる人もいますよね。自転車は上り坂だとハンドルが滑るくらいじっとり汗をかきやすいですし、照りつけるような日差しだとせっかく塗った日焼け止めも汗で流れてしまう・・・なんてこともありますよね。
バスや電車はクーラーが効いていても、乗客率が100%を超えるような状態ならあまり意味がありません。見知らぬサラリーマンやOLと肌が密着するくらい近ければサウナ状態。下車するころには汗だくで、学生もラクじゃないな・・・なんて悟ってしまうことありませんか?
もう学校に着くだけでも汗タラタラなのに、1時間目の授業が体育だったりしたら地獄ですよね。空調設備のない体育館(下手したら太陽サンサンのグラウンド!)で受けるのは身体を動かせば、汗のかきにくい人といえど発汗は避けられません。
体育の授業が終わって次の授業が始まっても、しばらく汗が止みそうにはありません。汗のしみた制服を着なおすのも正直イヤです。
さらに、入部している人は学校が終わったあとも一汗かかなければなりません。部室は汗臭さが染み付いていて、自分の体臭も消すレベルです。
汗ってベトベトするし体臭もキツくなるし、良いこと何一つない。そう思っていませんか?一体「汗」ってなんのためにあるのでしょうか?
汗はわたしたちの身体にとってなくてはならないもの。汗には体温調節する役割があります。
運動だけでなく、緊張したり気温が高いと自然と汗がでてきますよね。これは、体内にある熱を汗によって身体の外へと放出することで、体温を下げているのです。
もし、わたしたちが汗をかくことができなければ体内にある熱がこもって熱中症を起こしたり、逆に冷え性になってしまいます。自律神経が乱れるので風邪を引きやすくもなるんですよ。
汗は決して無駄なものではないんですね。でも、汗は体臭がキツくなるからイヤ!と思ってる人もいるんじゃないですか?
汗臭い汗臭いとよく言われていますが、汗そのものは無臭なんですよ。
サウナや岩盤浴に入ったことがある人なら、思い出してもらるとわかると思いますが、サウナや岩盤浴で汗をかいても別に汗臭くはないですよね?
ですが汗自体は無臭でも、その汗を放置していると話は変わります。
汗を放置していると、汗をエサに雑菌が集まって繁殖しはじめます。わたしたちも食事をすればトイレにいきますよね?雑菌にも同じことが起きて、コレが汗臭さの原因となるわけです。
なので、汗自体は無臭でも体臭の原因となります。汗をかくのをやめることはできないので、汗と同時に体臭対策を行うことが重要となります。
制汗剤とデオドランド剤には「同じもの」と誤解されがちですが、厳密には異なる商品です。
制汗剤とは、汗を抑制する働きのあるもので、肌につけることで発汗することを抑える成分を配合しています。また汗を吸収したり、毛穴を閉じる収れん剤が含まれたものもあります。
デオドラント剤とは、体臭などのニオイを抑えるもので、ニオイの元である雑菌の繁殖を防ぐことを目的としているため、殺菌作用のある成分を配合しています。AG(銀イオン)・緑茶エキスや渋柿などの含まれたものが多く販売されています。
制汗剤とデオドラント剤の両方を満たした商品も数多く販売されており、まさに学生の汗対策にぴったりの商品といえるでしょう。
これらの商品はドラッグストアやコンビニなどで購入することができ、通学バッグに入れてもかさばらないので持ち歩きがしやすいです。
スプレータイプはシャカシャカして汗の心配な部分にシューっとすればいいだけなので、利用している人も多いと思いますが、持続性を求めるのならクリームタイプがおすすめ。肌に直接塗り込むクリームは、水に落ちにくく海やプールでも長持ちします。
でも、塗るのが面倒だったり手が汚れるのがイヤなら、ワキにフィットしやすいロールオンタイプもあります。また、ベタつきと取りながら、美肌ケアのできるシートタイプも。
使用感としては清涼感をもたせたメンターム入りや、汗を吸着してサラサラ感を持たせるパウダー入りなどさまざま。好みは人それぞれなので、何種類か試してみて自分に合う商品を探してみましょう。600〜2000円程度で販売されています。
ただし、いくら汗が気になるニオイが気になるからといって、授業のチャイムが鳴るたびに使うのはNG。とくに、制汗スプレーには金属塩(塩化ナトリウム)が含まれているので炎症を起こす可能性があります。
金属塩が汗腺に入り込んで炎症を起こさせることで、強制的に汗腺を閉じさせて汗を抑制する仕組みです。一過性の効果があるとはいえ、過剰に使うのはNGなんです。
もし、使って小さなプツプツができるようなら使用は控えて。汗疱(かんぽう)といってアセモとにた現象が起きている状態なので、使用しつづける限り治りません。
また、何度も同じ場所に集中してスプレーすると、凍傷や低温やけどを起こすことも。凍傷は触ったり揉み揉みすると悪化させてしまうので注意してください。ひどい場合は病院を受診しましょう。
学生だと、ワキを自己処理している人も多いと思います。カミソリを利用している人は、夏場は剃るタイミングに注意しなければいけません。
カミソリは肌を傷つけてしまうため、自己処理後の肌に制汗剤・デオドラント剤を塗ると沁みます。とくにスプレー・ロールオンタイプは絶叫レベル。ちなみにこれ、毛抜きでも同じこと。
自己処理をした直後は保湿して肌をいたわり、制汗剤・デオドラント剤の使用は2〜3日は控えること。
最後に制汗剤やデオドラント剤がないときに使えるとっておきの必殺技を教えます。覚えておくと「今ない!」「忘れた!」ってときに便利ですよ。
もう単純に着替えを持参するだけです。といっても制服を何枚も用意するのは難しいので、なかのシャツやキャミソールを何枚か持参して、汗が気になりだしたら着替える。
これだけでも不快感はかなり軽減するはず。ただ荷物は増えます。
タオルがなければポケットティッシュでも構いません。汗をかいた部分をさっと拭き取るだけ。これだけで汗とニオイの元を取り除けます。
ワキは恥ずかしいのでトイレの個室でやるといいでしょう。でも、使用したティッシュはそのままトイレに流してしまうと、詰まる原因になるのでゴミ箱に捨てましょうね。
休み時間に喉の渇きを潤そうと紙パックジュースやペットボトルを購入する人も多いでしょう。これも使えます。
子供が風邪をひくとおでこよりワキを冷やせって聞いたことありませんか?ワキはリンパの集中している部分で、リンパを冷やしてあげると体温上昇を抑えてることができるので、汗を止めることができます。
人のワキに挟んだペットボトルなら飲めませんが、自分のワキならいいですよね?
授業中でもなんとかできそうな作戦です。ただし自家発電のため、あまり仰ぎまくってしまうとさらなる汗が出る可能性があります。
なかなか強引な方法ではありますが、制服の脇のあたりに防水スプレーを噴射しておくと汗染みをブロックすることができます。
といっても汗やニオイ自体には効果がないので、間違っても肌には噴射しないように。
ミョウバンは食材のアク抜きや変色防止に使われるものなので、キッチンにある家庭も多いでしょう。
実はこのミョウバンには消臭効果があります。ミョウバン水にしてしまえば、汗が気になるときにシュッと手軽に使うことができますよ。ミョウバン水は、水(できればドラッグストアにおいてある精製水)を混ぜるだけ。ハッカ水を数滴たらせば清涼効果も抜群です。
最後の頼みの綱はツボです。
まずワキ汗に効果的なのが「大包(だいほう)」。汗がかけない京都の舞妓さんも実践してるツボで、ワキの下(第六肋骨)にあります。授業中でも指やペンでさりげなく押すことができます。
「労宮(ろうきゅう)」は手のひらのど真ん中にあるツボで、汗を抑えるだけでなくだるさや疲れも軽減してくれます。
新陳代謝を正常化させる「合谷(ごうこく)」も汗対策には有効。親指と人差し指の付け根にある凹みを掴むように揉みしだきましょう。
どうでしたか?明日から実践できそうなワキ汗対策は見つかりました?
多感な年頃の学生だと「汗」ひとつとってもイジメやからかいの対象になってしまうことがあるので、できることなら対象になる前にコンプレックスは解消しておきたいものですよね。
そんなときに制汗剤やデオドラント剤はおすすめです。安価で気軽に購入することができ、そのときの気分によって香りを選ぶのも楽しいですよね。
もし、お小遣いが厳しいようなら親に相談してみるのも良いでしょう。親だって、昔は学生だったんですからあなたの悩みに共感してくれるはずですよ。